今はロボトレースの全日本大会に向けてEagle(基板CAD)で回路のを設計しているところですが、祖母からラジオの音量調節つまみがいいところに合わないということで、何とかならないかと依頼がありました。祖母は朝早くに起きて朝食の支度をするのですが、その時ラジオをつけるそうです。その音量がうまいこと合わせられずに、同じ部屋で寝ている祖父を起こしてしまうとのことです。その程度の回路変更なら1時間もあればできますね。それでは作業に掛かりましょう。

ラジオの分解前の写真は撮り損ねました。
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結構年季が入っています。
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ここがバリコンを回しながら現在どの周波数をピックアップしているのかを示すバーを同時に動かせる機構です。まさか糸とプーリーで同期させていたとは・・・
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そして今回いじるのは音量調節用の可変抵抗部分です。この可変抵抗の最大抵抗値を変えれば解決するのですが、同じ可変抵抗は中々見つからないのと、コスト的にもいい方法とは言えません。可変抵抗は理論上、0Ωから定格の最大の値まで可変できるようになっています。しかし、抵抗値は0オームにすると増幅度が波状してしまうので、大体のものには保護抵抗がつけられています。この写真にその保護抵抗があるのですがわかりますか?

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ぐっと拡大して[332]と書いてあるチップの部品、これが保護抵抗です。332という数字はSMD抵抗の抵抗値の記載の仕方で、3.3kΩを表しています。上の2桁が数字を表し、最後の1桁で10の何乗かを記載しています。この場合、33と10^2なので3300Ω、つまり3.3kΩです。この記載方法にも様々な例外があるので一応実測しておくことをおすすめします。その抵抗と直列に黄土色のチップ部品が付いていますが、これは直流カット用のコンデンサですかね。コンデンサの方には数値は記載されていません。実測するしか静電容量を調べる方法はありませんが、今回はどうでもいいので無視します。このチップ抵抗の値を変えてやれば音量のリミットを変えることができます。なお、抵抗値を低くしすぎて壊れたとしても、当方は責任を負いませんので予めご理解ください。ということで、このていこうと並列に2.2kΩの抵抗を挟んでみました。すると若干音量が上がったことがわかったので、このチップ抵抗を外して10kΩの抵抗を繋げたところ、最大音量を下げることに成功しました。でも寝室にはまだ音量が大きい気がするので、100kΩでいい感じに。どうせなら音量のリミットは大きい方と小さい方両方切り替えられたらいいですよね。ということで、常時100kΩの抵抗をつないだ状態にしておき、スイッチの操作で100kΩと並列に4.7kΩの抵抗をつなげられたら切り替えられるということ。それでは早速チップ抵抗のストックを確認します。

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見つかりました。しかし大きさは若干違いますが、載せれないことはないのでそのまま使います。因みに元々基板に載っていた方のチップ部品の大きさは、横が1.6mmで縦が0.8mmです。米粒が大きく感じる大きさですね。そしてストックのチップ部品の大きさは横3.1mm、横1.55mmの大きさです。無理やりハンダ付けします。
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こんな感じにつけました。スイッチの部分の取り付けは場所がなかったのでリード線が長くなってしまいましたが、なるべく短くしないとノイズが乗ってしまいます。この長さでも少しノイズが乗りました。
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ケースの加工は面倒だったのでハンダゴテでケースを溶かして場所を作ります。面倒なのでね。

そしてケースをはめてネジを閉めて完成です。簡単でしたね。

こちらが動作確認の動画です。1年前までは簡単にVineの動画が直接貼れたのですが、今やってみたらできなくなってたのでリンクにしておきます。

動画ではON/OFFにしか聞こえませんが、 しっかり音量の制限がかけられています。

それではまた。