すっかり暖かくなり過ごしやすい季節になりました。こんな季節はお昼寝が捗ります。サークルには新入生が数人来てくれました。まだ名前を覚えきれていないので頑張らないといけません。

 さてさて、1年ほど前のブログ更新で、私がサークルに入部してマイクロマウス班に入ったと書きましたが、1年間全くマウスに触れずに終わってしまいました。新入生が入ってきて、流石にマウスを全く知らないマウス班の先輩では駄目だということで、かなり急ピッチで基板データを作って発注しました。届いたのがこちら。
image

 機体の名前は "ASmouse_Ear" です。前辺りがネズミの耳みたいになっているのでearということで。こんな形にするのも最初だから出来ることだと思っています。A先輩からは「復帰する気がない」と言われましたが、そこまで盛大に柱に当たったら諦めていいかなと今作の段階では思っています。それよりも丈夫さと肉抜きを優先しました。基板厚は1.2mmです。この機体である程度ソフト面を高めてから、挑戦した形にしていきたいと思っています。
 これには特に面白い部品は載っていません。強いて言えば大きめのフルカラーLEDが乗っていたり、使いもしないFETが乗っていたりしますが、普通のマウスです。"使いもしないFET"というのは希望であって、もし手元にFETの在庫がないときに死なれた場合、半田ごてさえあればその場で修理して走らせることができます。基板にスペースがあるので飾り感覚で乗せてます。重さなんて気にする必要もないくらい軽いので積極的に備えておきましょう。

 書き込みができてLチカしている様子
 そうですね。前回の基板は燃えて終わったので、今回の基板はライブラリを念入りにチェックして発注しました。アルファの機体で使った部品とライブラリを使ったので、確認する必要もない気がしますが無駄に神経質になってしまいます。

 今のところマウスの進捗はこのくらいです。あとはモーターと壁センサーを手に入れて、モーターマウントを掘ればハードは完成するかな?マウスに関する知識が致命的にないので、これから勉強していきます。

 ここからはトレーサーの話になります。
CexT1nzW8AYW8ss
 AliExpressでFAULHABERのモーターを中古で買ってみました。1524の9V版です。6V版でも抵抗値が高いなどの理由で4.5Vや3V版を使用する人がいるなかで、9V版を使っていきます。好きで9Vのモーターを買ったわけではなく、手ごろな値段のモーターで、いい感じの大きさといい感じのエンコーダーが付いているのは魅力的です。マウス同様、このモーターでソフト面を高めてから、いいモーターを使っていこうと考えています。因みに値段は1つ二千円弱です。送料も無料です。

CexT3TGWsAAjkJ5
 しかしギヤ付きです。19:1の遊星ギヤが乗っています。トレッド的に無理でもなさそうなサイズですが、明らかに重りを積んで走っているだけなので、分解を試みます。

Ce788s8W4AAAcZd
 バイスに挟んでプライヤーで第一関節辺りを捻れば取れます。ネジではなく圧入してあるだけなので、グリグリ左右に振れば簡単に外れます。

ChMhEeHUUAAeaYj
 第二関節はネジでとまっているので、プライヤーで外そうとしないようにしましょう。

Ce78-NTWEAA9lJm
 遊星ギヤは手で回して遊びます。

Ce78_mkWQAAoYTT
ギヤヘッドに付いていたギヤはモジュール0.5の12枚歯でしたが、中のギヤはモジュール0.3の15枚歯でした。既製品はギヤがズレることもなくていいですね。

Cgzt83zU0AAfWL7
そのモーターに対応するスパーギヤも購入しました。70枚歯です。バイヤーから2つおまけしてくれました。

 ここからは2枚目の基板の話になります。
CgeUD5ZWEAAMRID
 マウスと一緒に発注したのはこの基板です。全体の写真は撮り損ねました。この写真はシルク印刷とドリル穴のズレが酷かったので、正常なものと比較したものです。手前の基板は圧倒的にズレてます。このようなことはTwitterで話さず身内でのみ話をしましょう。E〇e〇low氏のエゴサに引っかかってファボとフォローが飛んできます。

Cge17GYUIAELig0
 こちらは電光掲示板キーホルダーのマイコンをはんだ付けしようとしている様子。パッドが小さすぎました。マウスに使用したジャイロの2倍くらいはんだ付けが難しいです。まだ動作確認は行っていませんが、多分はんだ不良で動きません。時間があるときに作業を進めます。

ChCSl4yU4AAt_dF
 こちらは表面実装版コッククロフト・ウォルトン回路です。調べれば出てくると思いますが、簡単に原理を説明すると、各コンデンサにダイオードを通して並列に電荷を溜めていき、交流の特性である極が逆になったとき、全てのコンデンサがダイオードを通して直列になり、入力電圧の十数倍の電圧が得られるものです。段数によって更に上げられますが、ダイオードの順方向電圧やコンデンサのESR等の影響で10kV程で頭打ちになるという情報もあります。特性の良い部品を使って絶縁油に落とせばもっと伸びるはずです。コンデンサについては、最適な種類はどれなのかを実験してデータを取っていた海外サイトがあったので、興味のある人は探してみてください。
100kΩ程の抵抗をグランドに接続して放電端子に近づけた様子です。

やはり無理があったようです。想像通りなので痛くありません。まだ予備が沢山あるので、コンデンサを変えたりしてコンパクトなスタンガン高電圧発生回路を開発しようとしています。(そういえばマウスの形もスタンガンって言われたっけなぁ)

因みに高校2年の時に作ったスタンガンがこちらです。
CeedaEyW4AAbG9y
これは電源も含めて手のひらサイズに収まっていました。今回はこれの1/10サイズを目指します。

それと最後に、Twitterのフォロワー数が600人行きました。今後ともよろしくお願いします。