このブログでテスラコイルについて書くのは初めてなので、簡単に説明しておきます。
実際、現在はネットを漁れば簡単にFB機能付きテスラコイルの回路が出てきます。このブログでも私が現在使用している回路を載せようと思っていますが、どれだけ頑張っても動作しない回路に出くわしたとき、それが1番勉強になると思います。動作しないからと言って諦めないで是非放電させてください。それでは。
【SGTC(Spark Gap Tesla Coil)とは】さて、さまざまな種類のテスラについて触れたところで、今回製作するのは上から2番目のSSTCです。実は今までに4種類の制御基板を作ってきました。ハーフブリッジICが使いにくいやらシュミットトリガICの方がいい等色々試行錯誤をしてきました。それら全ていい勉強になりました。一発で成功させるよりも、やっぱり沢山失敗して寄り道して成功させた方が、知識的には多く身につくと思います。勿論時間やお金は掛かりますが。
これは二コラ・テスラ氏が発明した初代のテスラコイルで、電子工作を始めたばかりの人でも作れるんじゃないかな?と錯覚させるような簡単な回路図です。実際の製作は危険極まりなく、あまり簡単ではありません。ある程度の知識をつけてから制作に着手してください。
【SSTC(Solid State Tesla Coil)とは】
半導体制御のテスラコイルがこれに当たります。適当な発振回路でFETなどのスイッチング素子をスイッチングし、1次コイルに断続的な直流(矩形波)を入力することによって放電するものや、1次コイルや2次コイルからの発振信号を制御基板にフィードバックさせて、最適な周波数にオートチューニングするものもあります。
【DRSSTC(Dual Resonant Solid State Tesla Coil)とは】
前述したSSTCを1次コイルでLC共振させればDRSSTCになります。訳すと2重共振テスラコイルで、2次コイルと1次コイルの共振と、1次コイルのLC共振の2つが重なって2重共振と言う意味になります。SSTCの動作周波数と1次コイルのインダクタンスから、最適なキャパシタンスが求められます。微調整にはコツが必要で、いくつかつくらないと感覚が掴めないかと思います。
【QCWDRSSTC(Quasi-Continuous Wave Dual Resonant Solid State Tesla Coil)とは】
前述したDRSSTCはインタラプタの信号を受け取り、ON/OFFを断続的に繰り返してLC共振で電圧を一気に高めていました。しかしQCWでは電圧を一気に急上昇させるのではなく、大電力アンプなどを使用して徐々にゆっくりと電圧を高めていきます。それにより2次コイル長の何倍もの大きさの放電を作ることができます。その放電も上記のテスラコイルの放電とは全く異なり、針のような放電が生成されます。このQCWは回路面を工夫するか、お金を掛けてゴリ押ししなくてはいけないので、やっている人は少なく感じます。記事を書いている現在はロシアの記事がよく見当たるので、その辺を探ればヒントが見つかるかもしれません。
【VTTC(Vacuum Tube Tesla Coil)とは】
真空管を用いたテスラコイルのことで、FETやIGBTと違って高周波動作が可能です。要するに、とても小さなテスラコイルを駆動することが可能です。私が知っている限り、日本では4人くらいの人しかやっていないように思えます。ある程度真空管に詳しくなれば制作できます。
【OLTC(Off Line Tesla Coil)とは】
アメリカのCoiler Terry Fritz氏によって発明されたテスラコイルで、Fritz Generatorと呼ばれることもあります。原理としてはSGTCと変わりませんが、SGTCには必項のHV(High Voltage)トランスが不要で、スパークギャップ部をそのまま半導体に置き換えた回路になります。説明が難しいので
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実際、現在はネットを漁れば簡単にFB機能付きテスラコイルの回路が出てきます。このブログでも私が現在使用している回路を載せようと思っていますが、どれだけ頑張っても動作しない回路に出くわしたとき、それが1番勉強になると思います。動作しないからと言って諦めないで是非放電させてください。それでは。